秘密の彼氏
「勇真も知ってるの?」


そんなに有名なのに、私は聞いた事もなかったなんて、知識不足が情けない。


「けっこう、幅広くテリトリーを持ってるグループじゃないっけ?」


「テリトリー・・・」


じゃあ、昨日の場所も、そのテリトリーだったのかな。


「いろんな店の用心棒をやってたり、同じ不良グループ同士とケンカしたり・・・。そんな感じのはずだよ」


「詳しいねぇ。勇真」


美咲が感心したように言うと、勇真は照れ笑いをした。


「一応、弁護士を目指してるから」


そういうグループなんだ。


そのボスともなると、あの竜二って相当スゴイんじゃ・・・。


「確か、ほとんど一般人には手を出さないグループだから、大きくなっていったって言われているよ」

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