秘密の彼氏
昨日のシャツは、竜二が処分してくれた。


「枚数が増えてたら、親に変に思われるだろ?」って…。


そういう根回しは、さすが。



「じゃあ、この辺でな。またな。愛美」


竜二の家の車で、学校の近くまで送ってもらったのだ。


その車ってのが、黒塗りのベンツだから、またまた驚き。



「竜二、また今日も会いに行っていい?」


車から降りて、窓越しに竜二に聞く。


「いいよ。当たり前じゃん。また、メールする」

竜二はそう言うと、私の手にキスをした。


「お姫様みたい」


二人で笑い合うこんな時間も、愛おしいなんて。

離れるのが、寂しいよ。

竜二…。


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