秘密の彼氏
同じくらいの年齢に見えるその男は、顔立ちは良いものの、目はすわり、生気がない。
ゾクッとした時、その男が両手で握り締めている物を見て、思わず声を上げた。
「ほ、包丁!」
「キャーッ」
と、女性客から悲鳴が上がり、ホストたちも動揺し始めた。
「愛美!」
竜二はとっさに私を引っ張っると、背後に庇ってくれた。
「寿…。てめぇ、何しに来たんだよ」
寿!?
前に、佑斗さんが話していた、羽山寿?
「オレはな…。羽山組を復活させたいだけなんだよ。それには、竜二、お前が邪魔なんだ」
薄笑いを浮かべ、何とも言えないくらいに、不気味だ。
店内では、パニックになった女性客とホストたちが、非常口から逃げて行く。
さっきまで、側にいたホストも、いつの間にか消えていた。
ゾクッとした時、その男が両手で握り締めている物を見て、思わず声を上げた。
「ほ、包丁!」
「キャーッ」
と、女性客から悲鳴が上がり、ホストたちも動揺し始めた。
「愛美!」
竜二はとっさに私を引っ張っると、背後に庇ってくれた。
「寿…。てめぇ、何しに来たんだよ」
寿!?
前に、佑斗さんが話していた、羽山寿?
「オレはな…。羽山組を復活させたいだけなんだよ。それには、竜二、お前が邪魔なんだ」
薄笑いを浮かべ、何とも言えないくらいに、不気味だ。
店内では、パニックになった女性客とホストたちが、非常口から逃げて行く。
さっきまで、側にいたホストも、いつの間にか消えていた。