秘密の彼氏
なんて、そんな事を考えている時だった。


「おい、お前!」


下校中に、誰かに呼び止められた。


振り向くと、そこには、あの竜二が立っている。

「あっ、神竜会の…」


と、言いかけて、慌てて口を閉じる。


相手は、不良グループのボスよ。


余計な事を言って、怒らせたら怖い。


でも、何で竜二がここに?


「お前さ、名前聞いてなかったんだよな」


ぶっきらぼうにそう言われ、私は青ざめた。


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