秘密の彼氏
「私は、愛美。愛するに美しいって漢字」


「へぇ~。可愛いじゃん」


可愛い!?


想像もしていない反応に、驚いた。


「あ、ありがとう」


なんか変な感じ。


昨日までは知らなかった相手と、しかも不良グループのボスと、普通に話してるなんて…。


しかも、私の事、覚えてたんだ。


「そうそう、もう昨日みたいなトコを、一人で歩くなよ」


気が付いたら、竜二は私と並んで歩いている。


「う、うん。気をつける」


って、何でこんなに普通に喋ってるんだろ…私たち。


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