秘密の彼氏
おじさんは、酔っているからか、その男の人に絡もうとしていたけれど、顔をジッと見つめると「うわぁ~」と言って走り去って行った。


何者?この人・・・。


「あ、ありがとうございます」


良かった。


助かった・・・。


少し冷静になって見てみると、かなりカッコイイ人だ。


栗色の髪は、前髪が少し顔にかかっており、無造作に流れている。


背が高く、がっしりとしていた体型。


ちょっと冷たそうにも見えるけれど、目鼻立ちが整った‘‘イケメン‘‘だ。


私服を着ているから、高校生ではないのかな?


そもそも、こんな時間に高校生が、繁華街をウロウロしてるわけないもんね。


そんな事を考えていると、


「素人が、この辺をウロウロするんじゃねえよ」


睨まれながら、そう言われた。

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