秘密の彼氏
「えっ!?」


顔を赤くして動揺する佑斗さんを、失礼ながら可愛いと思った。


「あの…。由奈さんて?」


と、聞いて、またまた後悔。


今、余計な事を聞いたかな…?


ちょっと不安でいると、洸輝さんが“よくぞ、聞いた!“という顔で、説明してくれた。


「由奈ちゃんはね、佑斗のフィアンセ♪」


「ああ~」


そうか。さっき聞いた人ね。


確か、羽山組に、フィアンセを取られそうになって激怒したって…。


羨ましいな。


そんなに愛されて。


私も竜二に、そこまで愛されるかな…。


なんて、くだらない事を、考えちゃった。


< 88 / 152 >

この作品をシェア

pagetop