秘密の彼氏
「もうね、溺愛しちゃって、大変なんだよ。婚約して一年も経つのに、ラブラブ!」


明らかに、洸輝さんはからかっている。


「おい…。あんまり余計な事を言うなよ」


佑斗さんに睨まれて、洸輝さんは肩をすくめた。

「それよりさ、竜二。話しは聞いたけど、ヤバイ奴らの名前、分かったぞ」


それまでとは違い、真剣な顔で、佑斗さんが言う。


「マジですか…?」


竜二とジンが、お互い顔を見合わせた。


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