青柳高校生徒会補助役員!?
桜庭:
「あぁ……梅宮先輩。おはようございま……」
ん………??
梅宮:
「悪いね。少し急ぎの用事があって来た。可能な限りサッサと終わらせたい」
桜庭:
「……はぁ……」
私が梅宮先輩と対面して、すぐに先輩の服装に違和感を感じた。
桜庭:
「先輩……どうして[赤ネクタイ]なんか巻いてるんですか……??」
青柳高校は学年によって着用を義務付けられているネクタイの色が異なっている。
一年生は[赤]、
二年生は[青]、
三年生は[緑]と定められている。
さっきも言ったが、梅宮先輩は私の1つ上の学年の先輩であり、本来は二学年を示す[青]のネクタイを巻いてるのが通例なのだが……
梅宮:
「少し訳ありでね。あんまり目立つ訳にはいかないんだよ……本当だったら、ボクが今こうして一年教室付近を彷徨いているだけでも問題ありなんだ……」
桜庭:
「そう……何ですか……」
「訳あり」って……
何だろ……??
梅宮:
「あんまり話を逸らさないでくれよ。いいから、君はボクの立場を察して首を縦に振ってくれ」
桜庭:
「わかりました……」
事情はわからないが、何やら立て込んでいる様だ。
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