青柳高校生徒会補助役員!?


榊原:
「ま、そんな訳でオメェーらに極秘任務を言い渡す」


……嫌な予感しかしないなぁー…





榊原:
「その『盗まれた[一部のデータ]を2人で協力して取り返せ!!!!』ってなとこだな。それが今回の仕事だ」

桜庭:
「ッ……!!!!」


取り返せ……ったって……


橘:
「ちょっと待てよ」


橘は相変わらずの不機嫌顔で榊原先輩を睨みつける。

対する榊原先輩は「そ〜ら来た」と言わんばかりに目を逸らす。


橘:
「「やれ」と言われて「はい、やります」と答えられるような内容じゃねぇーな。オレ達に尻拭いしろっつーんだろ……??」

梅宮:
「……何か物言いでもあるのかな〜??」


梅宮先輩は何故か私の方を見ながらそう言う。

不満は一挙に承ろうという腹のようだ。


桜庭:
「えっと…………[取り返す]と言っても、私達は梅宮先輩ほどパソコンの知識は無いし……データを盗んだ犯人に心当たりがないようじゃ、そもそも何から始めればいいのやら――………」


私の質問に対して橘は肩をガクッと落とし、「そうじゃねぇーだろ……」っと呟く……

呟かれたよちくしょ……


梅宮:
「その点に関しては問題ないよ。ボクも榊原もちゃんとサポートするからね。それに実は犯人に目星もある程度ついてるんだ」

桜庭:
「そう……だったんですか……」


それだったら別に……


橘:
「だから待てっつーの!!!!何勝手に引き受ける方向で話進めてんだよ!!??」

桜庭:
「……でも橘、先輩の頼みだよ??だったら――………」

橘:
「お前は黙ってろ」



はぁッ!!!!!?????


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