こんなハズじゃなかった。



飛「ぇえええええ!?」

爽「ぇえええええ、って…
あんた好きな人いたことないの?」



そんな、そんな…


飛「そりゃあたしにだって、
好きな人ぐらい人並みにいたわよっ?

でもみんなとかちん先輩系じゃなくて!!!」

爽「学校一のモテ男子!!!

―でしょ?」


飛「だっだから、
とかちん先輩は…」



爽「…このアホめ。
好きに“系”なんてねえんだよ」


爽和の長い爪が、おでこに刺さった


爽「好きになったらソイツが基準。
前のヤツも後のヤツも、関係ないんだよ?」


そう言うと、
爽和は鼻で笑った

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