小さな恋の物語
でもこのなんとも言えない変な気持ちを私一人で抱え込むのは私には無理だよ…。



そして…夜10頃


私は自分の家を飛び出した。


1月の夜は寒い…。


私はスウェットにマフラー1つで親友のゆきの家に向かっていた。

走って走って…1度も立ち止まらず走った。


ゆきの家の近くまで来た時私はゆきにメールをした。



《ゆき…今平気?》


断られるという事は分かっていたから、ただゆきには言いたかった。


《なんで〜?》


《今…話したい。今ねゆきの家の近くにいるの…。ダメだったらいいょ。》

きっと断られるだろう。

でも…ゆきは私の本当の親友だね。ありがとう。


《分かったよ…。今玄関開けるから待ってて…。》


《ありがとう。》


ガチャッッ。


玄関の電気がつき、玄関のドアを開けてくれたのはゆきのお母さんだった。


【ゆかちゃんどうしたの?…ゆきから聞いてびっくりしたよ】


【夜遅くにすみません。】


私は予想外のゆきの母の登場に少し戸惑っていた。


そんな私の事を見ていたからのように、タイミングよくゆきが来てくれた。


【ゆか!大丈夫?】


【あ。うん…。夜遅くにゴメンね…。】
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