小さな恋の物語
でも…私は自分勝手すぎる。


自分から告白して。


自分から別れを告げた。



それでいてまだ好きだからよりを戻してなんて言えないよ。


黙っているとゆきが口を開いた。

【一かばちか試してみれば?やらないで後悔するならやって後悔した方がよくない?】

確かにそうだ…。

でも…簡単になんかできないよ…。


【でも…私はワガママすぎたんだよ。章吾ももう私の事なんか好きじゃなくなったと思うし…。】



【それはゆかが勝手に思っている事でしょう?章吾君の気持ちはまだゆかに向いているんじゃないの?】


章吾の


気持ち…?



私に向いているの…?



私の気持ち…?




章吾に向いているよ。



【そうだね…私…章吾にもう一度やり直してもらうように話してみる。】



【そうだよ。結果がどうであろうと、ゆかなりに頑張ればいいんじゃない?】


それからはゆきと色々な事を話した。


ゆきの彼氏の事を聞かせてもらった。


ゆきの彼氏は高校生なんだ。


私達より3つ年上だから高校2年生。


ゆきと私は学校が違う。

ゆきは私立の中学校へ通っている。私は普通の学校。


ゆきの学校ではバスケの試合が行われた。
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