小さな恋の物語
後悔はしない…

そう心に思ってもその時の私は後悔そのものだった。


今からメールをしてもどうせ返ってはこないだろう。

返って来たとしても小一時間では返ってこないだろう。


でも…


その時の私は今すぐに章吾にこの気持ちを伝えたかったんだ。


章吾がいなくなって…連絡がとれなくなっていたら悲しいから。



《章吾〜久しぶり!ずっとメールくんないヵラ寂しかったぞぅ。笑まだ悩み事…解決しないの?》

わざと、明るく振る舞った。

未練たらしい女だとおもわれたくなかったんだ。


そして…


私は深い深い…眠りについた。







起きたのは5時を少し回っていた。

昨日あんなに遅くに寝たのに、今日はやけに早く目が覚めてしまった。


多分…


章吾の事が気になって、気になって…そして不安で…不安で長く寝てなんかいられなかったんだよね。


さすがにまだメールは来ていなかった。



仕方ないよね…。


まだ朝の5時だし、まだ時間はたくさんあるんだから。


と、少しの望みにかけて私は自分を慰めた。


それと同時に不安も込み上げてきたんだ。

メール…来るかなぁ?
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