1分と31秒のとびら。
太陽を反射して、鏡の様に光る水面に波を立てて、その光の粒を宙へと巻き上げる。

それは私にイルカを思い起こさせる。



「何かご用ですか?」




由紀に見とれていた私は、後ろから近づく人影にまったく気付かず、声をかけられてかなり驚いた。

昨日も見たけど、マネージャーさんかな?

かわいい子だし、笑顔で話してくれてるけど、その笑顔がめちゃくちゃ怖い・・・





「あ、いえ、ちょっと見てただけです・・・」


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