1分と31秒のとびら。
私の声で立ち止まってくれた先生を少し追い越して、由紀は自転車を一旦止めた。
「いや、先生、これには深い事情があるんですよ~私、ケガ人だから!」
「・・・元気なケガ人だな」
呆れ顔をしているのは担任の坂口樹先生。
いっき先生っていうのが彼のあだ名だ。
「ってことで、保健室行ってきます!」
「登校日にいきなり保健室かよ。っま、何やったか知らないが、元村、頼んだぞ」
由紀は何も言わずにうなずいただけで、再び自転車を進めた。
「いや、先生、これには深い事情があるんですよ~私、ケガ人だから!」
「・・・元気なケガ人だな」
呆れ顔をしているのは担任の坂口樹先生。
いっき先生っていうのが彼のあだ名だ。
「ってことで、保健室行ってきます!」
「登校日にいきなり保健室かよ。っま、何やったか知らないが、元村、頼んだぞ」
由紀は何も言わずにうなずいただけで、再び自転車を進めた。