1分と31秒のとびら。
【04】
―
――
「ごちそうさまでした!」
晩御飯はリクエスト通り、ハンバーグだった。
何だかんだ言ったって、由紀は優しいんだよね。
由紀の家の台所だって、私にとっては家の台所と同じくらい馴染んだ場所。
もっとも、どちらも滅多に立ち入らないが。
後片付けをしたついでにアイスを1本手に取ってリビングへと戻る。
由紀はゲームに夢中で、親がいないからって結構な音量でプレイしている。
私は雑誌を片手にソファに寝転んだ。