1分と31秒のとびら。
そんなわけで、ジーパン+Tシャツで由紀の自転車の後ろにのっかる。

走り出すと頬をなでる風が気持ちいい。


由紀の背中につかまって自転車に乗るなんて、なんでもないことだったのに、
どうしてだろう・・・昼の出来事が頭から離れなくて、ドキドキがおさまらなかった。




キスされた場所が虫刺されのように、熱を持って、くすぐったくて、気になって仕方ない。




由紀、私のことからかったんだよね?
私がそういうこと、経験がないから、からかってるんだよね?





そう思ってるはずなのに、どこか期待している自分に気付かないふりをした。


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