1分と31秒のとびら。
1人全然話が見えず、置いてけぼり状態の私。


ぽかーんとしている私に朋美が視線を向ける。



「いいよね、家が隣って。いつだって誘えるもんね」



憎しみがこめられた目。

こんな目で見られたことなんて一度もなかった。



「朋美、違うから」



由紀が静かな声で朋美に言う。



でもそれが余計に朋美を苛立たせたようで、さらに私を睨みつける。




「だって変でしょ?ずっと幼馴染なら、今更なんで好きになるの?」



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