素直になりたい、

「おはよ~」


それ以上何も言わない勇次はやっぱり変…




それにめげないように

「勇次おはよっ!!」



いつもより元気に挨拶をして笑顔で勇次の肩を手でポンッと叩いた。




キャラじゃないよ私!!!


こんなに優しく勇次に触れたの初めてかもっ
いつも勇次を触る時は乱暴だからね…

優しく優しく!!






私の変化にびっくりしたのか驚いた顔をした勇次。




「なんか、今日元気だね…あ、今日も帰れない…ごめん…」



そう言うと勇次はすぐに階段をのぼって行ってしまい、下駄箱に残された私。



あれ…
なんだろ…これ。




笑顔がだんだん雲ってくるのが自分でも分かる。






まさか…真奈美の言う通り本気で冷められた…?

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