A continuation
桜がきれいに咲き誇る
あたしは何事もないよう友達と笑いながら、横目で見ることもなくキミの隣をすれ違う。
でも、すれ違ってすぐに後ろを振りかえる。
長い長い夢は覚めたのだ。
もし、あたしが振り返ったとしても
キミは変わらず友達と喋っている。
そう、喋っている。
お願い
喋り続けて
キミがこっちに振り向いて、
目があったら、
あたし、夢の続きを信じてしまうから。
なぜ、キミは近づいて来るの。
なぜ、あたしの目の前にキミがいるの。
夢は、覚めたはず。
でもこれ、新しい夢の始まりみたいじゃない。