月の下の砂漠の上で
誰からだろ?
着信画面を見てみると
お母さんからだ
急いで電話にでる
「はい、もしもし?」
「あっ、みつき?今日は 美月の誕生日でしょ?ケーキ買ったしはやく帰ってきてね。」
お母さんの元気がない声
1年くらい前からお母さんの様子が変…
今日はせっかくだし理由を聞いてみようかな…
「ありがとう!!」
そう言って電話を切ったあたしは、少し早足で家に向かった
今日で16歳
少し大人になるんだし、少しはお母さんとか気遣えるようにならなきゃな
あっ
今してる 胸騒ぎも 16歳になるから 嬉しくてただ単にドキドキしていただけかもしれない
………
「ただいまー」
「あっ、お帰りなさい ケーキはもう並べておくわね?それとね すごく大事なことを話さなきゃいけないの…
だから、はやく着替えてきなさい」