月の下の砂漠の上で



「 誰だ? 」


不意に聞こえた心地よい声


後ろを振り返ると


…砂漠でみた とても綺麗な男の子



「答えろ おまえは誰だ?」



「…橘 美月(たちばな みつき)…です 」


「誰の許可を得て ここに入った?」



うわ~ すごく不機嫌そう


やっぱり、ここ 入っちゃダメ

だったのかな…




これは私が悪いよね…


正直に謝ろう


「ごめんなさい… 勝手に入りました」


「ここが王の所有地だと 知っての愚弄か?」


「王っ!?あの 国を治めたりする王様?」


やっぱりここは王宮なんだ…〆〆


「…おい、娘… 初めに会ったときもひれ伏さずその上その口の聞き方や態度 王しか入れぬこの場所に無断で侵入した罪は死罪に値するぞ」



< 29 / 136 >

この作品をシェア

pagetop