月の下の砂漠の上で
「 誰だ? 」
不意に聞こえた心地よい声
後ろを振り返ると
…砂漠でみた とても綺麗な男の子
「答えろ おまえは誰だ?」
「…橘 美月(たちばな みつき)…です 」
「誰の許可を得て ここに入った?」
うわ~ すごく不機嫌そう
やっぱり、ここ 入っちゃダメ
だったのかな…
これは私が悪いよね…
正直に謝ろう
「ごめんなさい… 勝手に入りました」
「ここが王の所有地だと 知っての愚弄か?」
「王っ!?あの 国を治めたりする王様?」
やっぱりここは王宮なんだ…〆〆
「…おい、娘… 初めに会ったときもひれ伏さずその上その口の聞き方や態度 王しか入れぬこの場所に無断で侵入した罪は死罪に値するぞ」