月の下の砂漠の上で

今まであんまり見たことのない真剣なお母さんの顔

「…うん」

思わず身構えてしまった

とりあえず早く着替えの支度をすませようと部屋に向かった



話すことってなんだろう…



制服のボタンに手をかけたとき



イッ…



頭が割れるように痛い…


それと一緒に心臓の鼓動も


はやさを増していく



声を出そうとしても



苦しくて声がでない








すごく苦しい…



「美月ー?」


下から聞こえるお母さんの声


お母さん… 助けて


苦しいよ



「もしかして… もう!?


 待って!!」



お母さんが叫んで階段を

上がってくる










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