月の下の砂漠の上で


平然と言ってるのに なぜか悲しそうに見えた

庭に咲いてるこの花が悲しそうに咲いているせいかもしれない

「本当に膝まづいてほしいと思ってるの?」

そのまま 返事がしばらく返ってこない

その間に雲に隠れていた月ができてぼんやりとしていた暗さが急に明るくなった。

「…お前、砂漠に倒れていた者か? 」

明るくなったことではっきりと顔が見える

本当に綺麗な顔すぎて言葉を失う

やっとしばらくして返事ができた

「…あっ はい、そうです 」


< 31 / 136 >

この作品をシェア

pagetop