月の下の砂漠の上で
「私、日本から来たんです。飛行機代は日本に着いたら必ず返すので…日本に返してもらえませんか?」
あの女の人と同じ顔してる…
頭 おかしいんじゃないか?って顔
「俺はどこの国名も知っている。日本なんて国はないし、お前は我が国の民だろ?」
「きっと.知らないだけで日本はあります!それに本当に私は日本人で…。今だってお互いに日本語を話してるんじゃ…」
ますます深刻そうな顔をして眉間にシワを寄せてる
「…馬鹿にしてるのか?お前は間違いなく、この国の者だから言葉が通じてこの国の血が入っているから話せてるんだ。常識だろ?」
うーんと…
つまり、今 話しているのは日本語じゃなくてムーンディザートっていう国の言葉で…?
私はこの国の血が混じってるから喋れるんだと?
いやいや、そんなことあるわけないでしょ?
もし、そうならイギリス人と日本人のハーフだったら英語も日本語も話せるってことになるじゃん
「絶対、あり得ない…。私 あなたを愚弄してるつもりはないし、普通に日本人なんだけど…」