月の下の砂漠の上で
「ライル様…お戯れはお止めください。そのような御冗談は王の品位に関わります。」
「本気だ。」
女の人は、また すごく驚いた顔をした。
なんか無謀塔とか王直属の侍女とか意味がわからないんだけど…
っていうか…アレ…?
私なんか、この宮殿っぽいところで働くことになったの?
いやいや、私は日本に帰るよ
「ですが、ライル様。この者は何の高位も持っていませんし、ナハラ様がディサイトに倒れていたのを拾ってきたそうで…素性もしりません」
「ナハラと共に俺もいた。ナハラには俺が拾えと言ったのだ。俺の拾った物を好きに使って何が悪い?」
勝手に話が進んでる…
しかも、私は物 扱いか…
「ですか…「王の言葉は絶対だ。何があろうともな」
「…はい。出すぎたことをいたしました…」