月の下の砂漠の上で

「ライル様…お戯れはお止めください。そのような御冗談は王の品位に関わります。」

「本気だ。」

女の人は、また すごく驚いた顔をした。

なんか無謀塔とか王直属の侍女とか意味がわからないんだけど…

っていうか…アレ…?

私なんか、この宮殿っぽいところで働くことになったの?


いやいや、私は日本に帰るよ

「ですが、ライル様。この者は何の高位も持っていませんし、ナハラ様がディサイトに倒れていたのを拾ってきたそうで…素性もしりません」

「ナハラと共に俺もいた。ナハラには俺が拾えと言ったのだ。俺の拾った物を好きに使って何が悪い?」

勝手に話が進んでる…

しかも、私は物 扱いか…

「ですか…「王の言葉は絶対だ。何があろうともな」

「…はい。出すぎたことをいたしました…」




< 36 / 136 >

この作品をシェア

pagetop