月の下の砂漠の上で

「あとで、この者を部屋へ連れて来い。それから、仕官に《日本》と言う国を調べろと伝えておけ。」

調べてくれるんだ…


「かしこまりました。こちらに来ていただけますか?」

隣にいる美少年は動こうとしない


「早くおいでいただけると有難いのですが。」

言葉使いは丁寧だけど、すごい威圧感…

って言うか こっちを睨んでる!?

私に言ってるの?

でも、敬語だし…

「おい、何をしている。早く行け」

やっぱり私だったんだ…

早足で女の人の所に向かった。


「ライル様、失礼させていただきます。」

深々と頭を下げたあと、私に向きなおり

「まずは、あなた様のお部屋へご案内いたします。」

やっぱり敬語…



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