月の下の砂漠の上で
「お前の国の価値観は変わってる。」
そう言って普通に服を脱いでいくライル
「ちょっ!?」
「恥ずかしいなら後ろに向いてろ。」
すぐに後ろを向いて一応、目をつぶった
あ、そういえば…
「…ライル、お腹 空いた…」
…
何、この沈黙…
「フ っハハハハ、」
急に笑いだしたライル
やっぱり、ライルの笑顔を見ると心臓が跳ねる…
「何で笑うの…?」
「俺を王だと思っていないやつは、やっぱりお前が初めてだ」
「あ、ごめん」
「いや、そのままでいろ。俺を俺のまま見ててくれるんだろ?」
何だかその瞳は私だけを見つめているように思えて
「うん!」
少し勢いづいた返事になってしまった