月の下の砂漠の上で

何だか衝撃的すぎて

この後、ナチが言っていることはあやふやにしか覚えてなくて いつの間にか講義の時間は終わってて

「あっそうだ、美月様。すかーと や ぴあす、って何ですか?」

興味津々のナチに日本のことを少し話していて遅くなってしまった


あ、ライルのところ行かなくちゃ

トン トン

一応ノックをして

「入れ。」

返事を聞いてから入る

「…遅い」

不機嫌そうなライルがお出迎え

「ごめん、」

「誰かを待ったのは初めてだ。」

これはどう受け止めればいいの?

恐る恐るライルを見るとさっきまでの不機嫌さは消えていて

嬉しそうに顔をほころばせて

「行くぞ。案内してやる」

何て言うもんだから

…可愛い!!


さっきナチが言っていた【王は絶対】っていう言葉。

でも、王としてじゃなくてライルとして接することにする


ライルのこんな笑顔…


ちゃんと もっと 見てみたいんだ


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