月の下の砂漠の上で
「私は王の隣にいるつもりはない。ライルの隣にいるつもり。」
ティマは驚いた顔をした後
「っ、お前…ムカつくな。嫌いな種類の人間だ」
「あっ!隣にいるって侍女としてだよ!変な意味じゃなくて…」
「は~ぁ…こんな変なヤツ早く出ていってくれたらいいのに。あ!お兄様ぁ!」
少し離れたところにライルがいて
「悪い。待たせたな」
「いえ、全然 待ってないですよ♪」
ライルに満面の笑みを向けているティマ
私とライルとで態度が違い過ぎでしょ…
可愛いけど…
何か辛い
「ティマ様ぁー!!」
「げっ…サリナ」
「勝手にいなくなられては困ります。」
急ぎ足で描けてきたのはティマと同じくらい可愛い女のコ
「ティマ、勝手に抜け出してきたのか?」
「どうしても お兄様に会いたくて…。」
「もう、戻れ。また今度 見舞いに行ってやるから」
「本当ですか!!」
嬉しそうに笑うティマ
本当にライルのこと好きなのがわかる
「あぁ。だから ちゃんと安静にしてろ?」
「はい♪」
ご機嫌で迎えに来た女のコと帰って行った