月の下の砂漠の上で
美月は他の者と違っている。
いや、正確には変わっていると言ったほうがいいのか。
でも、お前のその態度や言葉が嬉しかった
必要以上に お前に関わりたいと思ってしまう
何故そう思ってしまうのかわからない
わからないことが多すぎる。
だか、お前と過ごす時間を待っているのは嫌いじゃない
お前といるときの自分も嫌いじゃないのだ
美月の言葉にも行動にも驚かせられる
想像もしてない言葉や行動ばかりが降ってくる。
俺まで想像してない行動をしてしまったのにも驚いた。
お前をいつの間にか抱き締めていて
今、手の中にある温もりがなくならないで欲しいと思ってしまった。
月を見るとき隣にいるのはお前がいい
不意に言った言葉、嘘も偽りもない本心。
だが、お前をこちらの世界に導きたくない
優しいこの温もりに 悲しみも苦しみも背負わせたくなかった
嬉しいと思う気持ちも
繋がれて感じる手の温かさも
抱き締めたときに早くなる鼓動も
何なのかわからないのに込み上げる思いも
すべて
お前が教えてくれたのだから。
.