月の下の砂漠の上で



「今宵は、宴がある。美月も参加してくれ」

「宴ってパーティーみたいなもの?」

「?何だ、そのぱーてぃーって」

そうだよね、女子高生だってわかんなかったんだし。

「んー パーティーっていうのは…みんなで集まって騒ぐみたいな…」

「少し似てるが、王家の集まりは政治や国の統一も話し合うから騒いだりはしないな」

政治とか国の統一って…難しそうだな。


そんな堅苦しいところに私がいても場違いだしなぁ

王家の宴って絶対に礼儀作法とか必用だよね

「私は…遠慮しておきます」

「何故だ?」

「何故って…宴に行けるような礼儀作法なんて知らないし。」

「そんなものは気にするな。美月はそのままでいい。ただ近くにいれば、それだけで。」




トン トン トン




扉がノックされ

「入れ。」

ライルが答えて扉が開く


ちょうど、朝食が運ばれて来てライルと一緒に食べる。


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