短い恋バナ

「沢村。帰りか?」


更衣室を出てすぐの自販機でココアを買っていると窪田さんが声をかけてくれた。


「はい。窪田さんもあがりますか??」


「おぅ。今からみんなと飲みに行くんだ。一緒に行かないか?」


あ。


嬉しくて泣きそうだぁ。

「アキラ!待った??」



窪田さんの後ろから声をかけたのは

綺麗で会社でも有名な社長秘書の中村優里さんだった。


「別に。早かったな。」


「アキラに早く会いたかったからね〜。」


何て眩しいの!?


美男美女ってこういう人の事を言うんだ!


「アキラ、誰?」


優里さんは私を可愛い笑顔で見つめ、窪田さんにそう聞いた。

「後輩の沢村だよ。」


「ぁ。こんばんは」


頭を下げた優里さんの顔つきが急に変わったような気がした。

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