短い恋バナ

確かめた気持ち


「沢村も一緒に行こうか。」


「でも………」


優里さんの目が何だかたまらなく怖く見えて……


グイッ!!


「窪田さん!!」


窪田さんは私の腕をつかんで歩き出した。


「窪田さん!腕…」



恥ずかしい!!


しかも優里さんの前で。


優里さん、彼女じゃないの?



でも、


でも、


掴まれた腕から窪田さんのあったかさが伝わる。


嬉しくて泣きそうだ。


苦しくて泣きそうだ。


「離したら、来ないだろ?」


振り向いて窪田さんが言った。


いつも怒ってばかりの顔をくしゃっとさせて笑顔を浮かべて。


反則だょ。



もっと好きになっちゃうじゃん。


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