よ!ケタロウ! ~ゆうじんの戯言


その時に初めて、自分に観客がいたのだと、男は気付いた。



けれど、男はそのまま視線をアスファルトに戻し。



頭を抱えたまま、スポットライトの下で座りこんでいた。



女が思うよりも、ゆっくりと舞台の幕は下りていった…。


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