よ!ケタロウ! ~ゆうじんの戯言


おばあちゃんは、口を半分ほど開け、空の方に顔を向けていた。


おじいちゃんは、そのおばあちゃんの、髪の毛を撫でていた。


おじいちゃん、何を話しかけていたの?


頭を撫でながら、何を伝えていたの?




私には、道端で見かけた彼らの人生に、何があったかなんて分からない。


けれど、人生の後半の年齢で。


そのような事が出来るには、想いがあるのは分かる。


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