図書室の天使。
友達
次の日の朝。
いつも通り学校へ向かった。
校門を通ろうとしたとき、声を掛けられた。
「おはよう」
振り返ると、片桐くんが立っていた。
通り過ぎていく人達が私を見てる。
「お、おは…よ」
上手く言えなかったけどにっこりと笑ってくれた。
「教室行こう?」
「で、でもクラスが…」
私が言うとまたにっこりと笑って言った。
「俺、いつも行ってるから」
そう言うと歩き出した。
そのあとをぽてぽてとついていった。
時々振り返りながら笑いかけてくる。
なんか変な感じだな…
男の子とこんな風にいるのって…