図書室の天使。



図書室へ走った。

着く頃には息が切れていた。



なんであんなこと言うの…
どうせ面白がって言ってるだけだよね…

そんな人だなんて思わなかった…





図書室のドアを開けようと手を伸ばしたとき、
後ろから大きな声がした。


「碧崎!」


ビクッと反応して振り返ると


片桐くんが走ってきていた。




「碧崎…、ごめん…」




いきなり走ってきて、
目の前に立ったと思ったら、
すごく困った顔をして謝ってきた。



「さっきあんなこと言って…。
 でも、話したいって嘘じゃないから…」



片桐くんはずっとごめんと言った。




「や、あの…」






「俺、ずっと碧崎と話したかったんだ…」







片桐くんのその一言で
また、顔が真っ赤になった気がした…。




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