センセイのチカラ―受験生応援小説―
帰り道。
頭の中は、黒岩のことばっかり。
今までどーでもいいと思ってたから、思い出すこともなかったけど、
黒岩との出会いとか、黒岩との今までの会話とか必死で思い出した。
「うう~ 思い出せん」
独り言まで口から出た。
1年の時は、英語のリーディングやったっけ。
2年になって、違う先生になって、3年でまた黒岩になった。
最初の印象・・・・・・
う~ん。
周りの女子が、かっこいいかっこいいと騒いどったんやけど、私的には全然アウトで。
おっさんやん!って言いながら、みんなをバカにしてた。
授業中、私はよく注意されとった。
で、言い返したりしてるうちに、結構仲良くなって。
友達みたいに話せる先生ではあった。
でも、そこに“恋愛感情”は、ゼロ!!
ついさっきまでは。