センセイのチカラ―受験生応援小説―
「2回目・・・・・・やけど、な。あんな・・・・・・先生のこと好きやねんかぁ」
見つめ合ってる、今・・・・・・私と黒岩。
冗談っぽく笑って欲しいのに、超真剣顔のまま。
「うん。どれくらい好きなん?」
「どれくらいって、そんなんわからん」
「何や、それ。俺を悩ませた責任取れよ」
伸ばした手で、私の前髪をサラっと触る。
「俺のこと好きで好きでどうしようもないってくらい好きなん?」
ドS・・・・・・
「うん。好き・・・・・・です」
「ふ~ん」
「先生、そんな人やっけ?」
「こんな俺はキライ?」
「ううん。好きやけど」
長い沈黙が続く。
黒岩は時々目を合わせて、また窓の外を見て。
答え・・・・・・もらえるんちゃうん?
まさか、またこの状態で終わるん?