センセイのチカラ―受験生応援小説―




「2回目・・・・・・やけど、な。あんな・・・・・・先生のこと好きやねんかぁ」




見つめ合ってる、今・・・・・・私と黒岩。


冗談っぽく笑って欲しいのに、超真剣顔のまま。




「うん。どれくらい好きなん?」



「どれくらいって、そんなんわからん」



「何や、それ。俺を悩ませた責任取れよ」




伸ばした手で、私の前髪をサラっと触る。




「俺のこと好きで好きでどうしようもないってくらい好きなん?」



ドS・・・・・・



「うん。好き・・・・・・です」



「ふ~ん」



「先生、そんな人やっけ?」



「こんな俺はキライ?」



「ううん。好きやけど」






長い沈黙が続く。



黒岩は時々目を合わせて、また窓の外を見て。





答え・・・・・・もらえるんちゃうん?



まさか、またこの状態で終わるん?





< 101 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop