センセイのチカラ―受験生応援小説―
「高校行っても、浮気せんとってな」
黒岩からこんな言葉をもらえるなんて、私って幸せ者すぎる!!
他にも黒岩に憧れてる子はいっぱいおるのに。
「先生こそ、モテるから心配や」
「俺は心配いらん。いろんな女の子いっぱい見てきた上で、お前のこと好きになったから。お前は、まだ男を全然知らんからなぁ・・・・・・」
私だって心配ない。
高校でどんなかっこいい男子がおっても、私は黒岩が好きや。
はっきりと断言できる。
「じゃあ、彼女にしてよ」
彼女になりたい。
黒岩と付き合いたい。
ちょっと怖いけど・・・・・・
まだ私は子供やからさ。
「それはまだ。俺が手を出してもいい年齢になるまでは、彼女にはできひんな。ふふふ」
「どういう・・・・・・意味よっ!!」
照れて真っ赤になる私を、突然抱きしめた。
「そのうち彼女にしたるから、それまで俺のこともっともっと好きになれよ」
耳元で聞こえたその声は、私の体の力を奪う。
「じゃあ、また明日な。明日、ノート取りにおいでや」
脱力した私を放置して、ドS黒岩は教室を出た。
ああああああ~
どうしよ~~~~
抱きしめられた。
いつか彼女にしてくれるって・・・・・・
幸せすぎて・・・・・・
もうあかん。