センセイのチカラ―受験生応援小説―




こうしてみると、今までなんで興味なかったんやろう。



どこもかしこも、ええやん。


今までは気付いてなかったけど、性格も顔も欠点ない。




サッカー部って言ってたな。




どうしよ。



あの黒いジャージ姿でサッカーやってる姿見たら、鼻血出るって!!



絶対かっこいい。


超、見たい。







帰り道の私は変態やった。


ニヤニヤしたり、目を閉じて黒岩を思い出したり。




恋する乙女と化した私は、ルンルン気分やった。





で、現実に気付いたのは家に帰ってから。







「おかえり。模試の結果届いてるよ」



先月受けた模試の結果。


英語だけ、ズバ抜けて低い点数。





あぁ、私・・・・・・



受験生やったんや。






恋なんかしてる場合ちゃうっちゅーねん。



しかも、恋した相手とは、もう少しでお別れ。






< 12 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop