センセイのチカラ―受験生応援小説―
放課後
今からでも遅くない。
瑠美のその言葉に勇気をもらった。
でも、黒岩の授業受けれんのももう残り少ないんよな。
「萌美!!放課後、質問行かへん?黒岩んとこ」
「え?!」
瞳をキラキラさせた瑠美。
「時間ないんやで。黒岩とこのままでいいんか?仲良くならなあかんやん」
珍しくモジモジしてる私のお尻を叩いて、瑠美は走り出した。
職員室の前。
深呼吸する私の真似して、瑠美も息を吸う。
「何やってんの?お前ら、邪魔やぞ」
そ、その声は!!
ま、まさか!!
黒岩様!!!!