センセイのチカラ―受験生応援小説―
前回ボロボロやった英語の小テストを机の上に広げてみる。
しっかし・・・・・・
ひどいな。
やる気ないって思われて当然か。
気合いの入ってない字。
後半、あきらめて適当な答え書いてる。
あ。
来た。
足音が近づく。
「おお~!小阪、遅くなってごめん」
ちょっと待って!!!!
なんで?
なんでーーーーーー!!
黒いシャカシャカジャージやと思ってたら、今日は・・・・・・白!!
「なんで、今日は白なん?」
ぶっきらぼうに聞いてみる。
ほんまはめっちゃドキドキしてるのに。
「白、似合ってない?明日は、赤やで」
似合ってる。
でも、言われへん。
「あっそ」
冷たく言ってみるけど、昨日とは明らかに違う。
私の心の中。
「相変わらずお前は冷たいなぁ」
黒岩は、また私の前の席に腰かけた。
「で、お前ひとりなん?」
「あ~、瑠美用事あるからって帰ってしまって」
「そうか。じゃあ、昨日の分までみっちり補習しよか」
うわ。
ジャージの上着脱いだぁ~!!
白のロンT、これまた似合う。