センセイのチカラ―受験生応援小説―
「この辺がわからんねん。なんでこうなるん?」
質問したのはいいけど、黒岩ってば・・・・・・
顔近いし!
私のシャーペン使って教えてくれてるし。
「黒板で教えてくれてもいいけど」
照れ過ぎて、そんなことを言っちゃう私。
「お前ひとりに黒板使うのもなぁ。もったいないやん」
「何よ、それ!ひどいわぁ」
「ははは。この方がわかりやすいやろ?」
って、上目使いで私を見た。
女の子か!!
上目使いなんかするなぁ!!!
めっちゃ・・・・・・
たまらんくらい。
好き。
大好き。