センセイのチカラ―受験生応援小説―



昼休み。


めっちゃ急いでお弁当食べたから、息苦しい。




職員室には、黒岩の姿が・・・・・・



他の先生なんて目に入らへん。


おっかしいな。



私の目・・・・・・




「先生、昼ごはん食べたん?」



窓の外を見てる黒岩に近寄って声をかけると、驚いた表情でこっちを見た。



「何、ぼーっとしてんの?」


「いや。お前ら3年のこと、考えとったんや」


「えーーー何、それ」


「もうすぐ卒業やなって」



切ないこと言わんとってよ。


ほんまに卒業ってもうすぐやん。




「先生、寂しいん?」


恋心気付かれんように、普通に話す努力をしてるけど・・・・・・


顔赤くないかな??


「そら、寂しいわ。1年から見てきたからな。特に、お前みたいな生意気な子がおらんようになると思うと寂しいわ」


「誰が生意気やねん!!」


って突っ込んでみたけど、


今、めっちゃ嬉しい発言したやん、黒岩!!!



“お前みたいな生意気な子がおらんようになると思うと寂しい”



何、それーーーーーー!!


私、特別ってこと?



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