センセイのチカラ―受験生応援小説―



私は、ノートを持って窓際の席に移動した。


悔しいし、恥ずかしいから、黒岩がこっちを向きそうになると勉強してるフリした。




それにしても、私のこと意識しすぎやろ!!


何回見るねん!




嬉しいけど・・・・・・さ。






1時間くらい経った頃、私の恋心は・・・・・・


100倍くらいにUPしとった。





今日は、この辺で帰ろう。



そう思った時やった。





練習中の黒岩が、私に向かって何か叫んだ。


よく聞こえへんかったけど、


多分“待ってろ”的な感じ?






待てと言うなら待つ。


それが惚れた弱みってもんや。




私は、褒められたくて宿題を全部急いで終わらせた。


明日の黒岩の授業の予習までした。




< 72 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop