センセイのチカラ―受験生応援小説―
私は、ノートを持って窓際の席に移動した。
悔しいし、恥ずかしいから、黒岩がこっちを向きそうになると勉強してるフリした。
それにしても、私のこと意識しすぎやろ!!
何回見るねん!
嬉しいけど・・・・・・さ。
1時間くらい経った頃、私の恋心は・・・・・・
100倍くらいにUPしとった。
今日は、この辺で帰ろう。
そう思った時やった。
練習中の黒岩が、私に向かって何か叫んだ。
よく聞こえへんかったけど、
多分“待ってろ”的な感じ?
待てと言うなら待つ。
それが惚れた弱みってもんや。
私は、褒められたくて宿題を全部急いで終わらせた。
明日の黒岩の授業の予習までした。