センセイのチカラ―受験生応援小説―





「待たせたな」




何かっこつけてんの?



彼氏みたいな登場やん。




急いで走って来たんか、黒岩は息を切らして教室に入って来た。




「俺の声、届いた?」



「聞こえんかったけど」



「聞こえんかったけど、通じたってこと?」





ニヤニヤしてるーーー!!


黒岩、私をからかってんの?





「さすが愛の力やな」




何言うてんの?


教師失格発言ちゃうん??





「さてと、宿題はできたか?」



急に真面目な顔した黒岩が、私のノートを奪った。




「よう頑張ったやん。俺に見とれてると思ったのに」



「ちょっと!!先生、あほちゃう?」



こんな展開になるなんてまじで思ってなかった。


私のこの片思いはどんな結末を迎えるんやろう・・・・・・





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