センセイのチカラ―受験生応援小説―
「先生がそんな人やと思ってなかった」
「そんな人ってどういう意味?」
「なんか、想像してたのと違う。軽いっていうか・・・・・・私の気持ち面白がって遊んでるん?」
また真面目な顔に戻る。
キョトンとした表情もまたかっこよくて、ドキドキする。
「ごめん。俺の照れ隠しやねん。嫌いになった?」
「だからぁーーーー!!そういうこと、生徒に言っていいん?」
顔熱くなる。
恋愛初心者の私は、免疫ないねんから。
「あかんか?でも、小阪は俺のこと好きなんやろ?」
「す、好きやけど!!でも・・・・・・でもさぁ」
「何やねん。俺も男やから、嫌われるよりは好かれたいやん」
答えに困って、黙ってしまう。
ふざけて、返事したいのに、ドキドキしすぎて何も言い返されへんようになってきた。
「何?どしたん?」
だからあぁぁぁぁあああ!!
顔、覗きこまんとって!!!
そんなかっこいい顔で・・・・・・
そんな優しい声で・・・・・・
もっともっと好きになってまうやんか!